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エルサルバドルのブケレ大統領=ロイター

 トランプ米大統領は23日、中米エルサルバドルのブケレ大統領と電話で協議した。ホワイトハウスによると、不法移民やギャング対策での協力について話し合った。ブケレ氏は治安対策で人気が高い。一方、その手法はあまりに強硬だと批判されているが、トランプ氏はブケレ氏の指導力を「西半球の他の国々の模範」だと称賛したという。

 トランプ氏が2期目の就任後、外国首脳との初の電話協議の相手に選んだのはサウジアラビアのムハンマド皇太子だった。今回のブケレ氏とあわせ、自身と相性が良いとされる強権的な指導者との接触が続いている。

 ブケレ氏は支持率が9割ほどで、驚異的な人気を誇る。その根源は徹底した治安対策だ。2022年3月に国会を通じて非常事態宣言を発令し、国内最大級のギャング組織の構成員ら8万人以上を収監。世界最悪水準だった治安は劇的に改善し、ブケレ氏は「西半球で一番安全な国になった」と自賛している。

 だが「(ギャングの間で一般…

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